五百年後、観音菩薩は如来仏の教えに従い、錦繍袈裟など5つの宝を携え、惠岸行者とともに東土の大唐にやってきました。彼らは西天で三蔵真経を求める者を探すためにやってきたのです。師弟は雲に乗って大唐の都、長安に空中降り立ちました。その時は貞观13年です。
この日、唐太宗李世民は高僧陳玄奘に佛法を説くために化生寺に坛を設けるよう命じました。陳玄奘は如来仏の2番目の弟子である金蝉子の転生者であり、観音菩薩は彼を取経の者として選びました。自らと惠岸行者は遊行の僧となり、袈裟などの宝を持って宮殿の外で唐太宗に謁見し、宝を献上することを求めました。
唐太宗は常に仏典を好み、彼らをすぐに殿に招きれ、それらの宝が合計いくらかを尋ねました。観音は言いました。「如来仏の所に三蔵真経があります。もし陳玄奘を西天に送り、真経を求めるなら、これらの宝を差し上げましょう。」と言って、惠岸行者と共に元の姿に戻り、雲に乗って去っていきました。太宗は観音菩薩であることを見て、朝廷の文武たちと共に礼拝しました。
唐太宗は非常に喜び、陳玄奘と兄弟の契りを結び、西天への取経の旅に送り出しました。彼に护袈裟などの宝を託し、「唐三蔵」という名前に改名しました。数日後、三蔵は旅立つ準備をし、唐太宗は文武百を引き連れて長安城外まで送りました。三蔵との別れが惜しまれました。
唐三蔵、または唐僧とも呼ばれる彼は、2人の従者とともに2日間の旅の後、法門寺に到着しました。寺の僧たちは出迎えに出て、夜になって寺で一緒に座って、西天での取経の旅の困難について話しました。唐僧はを指差して言いました。「堅固な信念さえあれば、どんな危険も何とかなるものです！」僧たちは一様に称賛しました。
翌日、唐僧と従者は涙を流しながら僧たちと別れ、馬にまたがって西に向かいました。数日もしないうちに、大唐の国境にあたる河州に到着しました。この地で鎮守の将兵と地元の僧、道士たちが彼らを福原寺に迎えれ、休息させました。
翌日、夜明け前に唐僧は二人の召使いを起こして、三人で月明かりを借りて道を急ぎました。十里ほど歩くと山にりました。道は起伏が激しくて、雑草が生い茂っていて、とても歩きにくかったです。彼らは草を抜きながら歩きました。突然足が空を踏んで、三人と馬は一緒に深いに落ちてしまいました。主仆三人は驚いていると、突然「捕まえろ！捕まえろ！」というび声が聞こえました。
一陣の烈風とともに、一群の妖怪が現れて、主仆三人を捕まえました。唐僧はこっそり見てみると、上には醜い顔の魔王が座っていました。魔王は一声命令して、妖怪たちは唐僧たちを縛り上げました。その時、小妖が報告しました。「熊山君と特士が来ました！」
魔王は急いで出迎えました。その二人は魔王を寅将軍と呼びました。寅将軍は自分の客人に唐僧たちをもてなそうとしました。熊山君は言いました。「今日は二人だけ食べましょう。」そこで寅将軍は唐僧の二人の召使いを切り裂いて心臓を掘り出して、生きたまま食べてしまいました。唐僧は気絶しそうになりました。
夜が明けると、妖怪たちは隠れてしまいました。唐僧は恐怖で気が遠くなって、うつろに眠ってしまいました。突然、杖を持った老人がゆっくりと彼に近づいてきて、手を振って唐僧を縛っていた縄を切りました。そして彼に息を吹きかけて、唐僧を起こしました。唐僧はすぐにをかがめて老人に礼をして謝しました。老人は言いました。「この場所は双叉岭という危険な場所ですよ。」
