師弟二人は西へと旅を続けました。ある日、彼らは蛇盤山の鷹愁谷に到着しました。突然、谷から白い龍が飛び出してきて、爪を広げて唐僧に向かって突進してきました。悟空は急いで唐僧を背負い、雲に乗って逃げました。その龍は悟空に追いつくことができず、代わりに大きな口を開けて白い馬を飲み込み、その後深い谷に潜り込みました。
悟空は師父を安全な場所に置きました。振り返って谷のほうへ行って馬を連れて行くと、馬がいないことに気づきました。おそらく白い龍に食べられたのだろうと考え、谷のほとりで大声で罵りました。「くだらないドジョウめ、馬を吐き出せ！」白龍は自分が罵られる声を聞いて、怒りで目が赤くなり、水面から飛び出して悟空に向かって襲いかかってきました。
その龍は悟空にとってまったく敵わなく、数ラウンドで汗だくになって疲れ果て、振り向いて水へ逃げ込みました。悟空は再び罵りましたが、白龍は出てこず、悟空は大きな波を起こすを使ってこの明な谷の水を濁らせ、濁った状態にしました。
白龍は水の中で我慢できなくなり、無理やり水面に跳び出し、悟空と戦い始めました。両者は何十ラウンドも戦い、白龍はどうにも勝てなくなり、蛇の姿に変わって草叢に潜り込みました。悟空はすぐに追いかけましたが、蛇の姿さえ見つけることができず、怒りで歯をガチガチと鳴らしました。
そこで、悟空は呪文を唱え、山神と土地の神を呼び出して、白龍の出所を尋ねました。山神と土地は慎重に言いました。「この白龍は觀音菩薩（観音菩薩）がここに待っているように置いたもので、取経のためにあなたたちと一緒に来た存在です。」悟空は聞いて、観音菩薩に理屈を説明しようと考えました。
観音菩薩はすべてを予知し、雲に乗って鷹愁谷に現れ、悟空に説明しました。「この白龍は本来西海龍王の息子ですが、重罪を犯しました。私が恩を示して、この龍が唐僧の乗馬として役立つようにしました。この龍馬がいなければ、あなたたちは西へ行けませんでした。」悟空は急いで言いました。「彼は水の中に隠れて出てこないのですが、どうすればいいですか？」
観音菩薩は微笑みを浮かべ、谷の中に向かって一声呼びかけました。その結果、白龍はすぐに端正な青年に変し、菩薩の前に現れました。菩薩は言いました。「小さな白龍、あなたの師父はすでにここに来ています！」その言葉と共に、菩薩は白龍の首に付けられていた明珠を取り外し、柳の枝で甘をしつけて彼に振りかけ、仙気を吹きかけて「変」と言葉を発しました。すると白龍は一匹の白馬に変しました。
観音菩薩は悟空に白馬を引かせて唐僧に会いに行かせ、自分は南海の落伽山に戻りました。悟空は馬を引いて、気に唐僧のもとにやってきました。唐僧は馬の頭を触りながら言いました。「良い馬だ、良い馬だ。どこでこの馬を見つけたんだ？」悟空は出来事を話し、唐僧は急いで南に頭を下げ、観音菩薩に謝しました。
