如来はかず、悟空に彼の右手の中指を見せ、親指を嗅がせるように求めました。悟空は目を大きくし、如来の右手の中指に彼が書いた8文字を見ました。また、親指には猿の尿の匂いがしました。悟空は驚き「信じられない、私が天を支える柱に書いた文字が、どうしてあなたの手に？」と言い、確認しようとして走り出しました。
悟空が走り出すと、如来が手をばし、悟空を西の天の門の外へと押し出しました。そして、彼の五指を金、木、水、火、土の5つの山に変え、「五行山」と命名し、悟空をその山の下に押し込みました。天の神々と阿傩、伽叶は手を合わせて喝采しました。
玉帝は如来が孫悟空を押さえ込んだことを非常に喜び、すぐに「安天大会」を開催して如来に謝するよう命令しました。しばらくすると、多くの神々が集まってきました。玉帝は太玄宮と阳玉馆を開き、如来を七宝灵台に座らせ、多くの神々が祝いの贈りを持ってきました。如来は阿傩と伽叶にプレゼントを一つずつけ取るよう命令しました。
多くの神仙たちが酒を飲んで歌を聞いているとき、巡査が戻ってきて報告しました。「あの妖猿が頭を出した！」仏祖は聞いて、袖から一枚の紙を取り出しました。紙には「オン、マニ、パドメ、フム」と書かれていました。阿儺と伽葉に持って行って五行山の頂上にある一つの方石にらせました。すると山の割れ目がすぐに閉じて、孫悟空はもう出られなくなりました。
如来仏祖は西天に帰る途中、五行山を通りかかりました。妖猿に対して慈悲の心を起こしました。山神を呼んで、彼と五方揭諦にこの山に住まわせて、悟空を監視させました。そして彼らに言いました。「彼がお腹が空いたら、鉄の玉を食べさせてやりなさい。が渇いたら、溶けた銅の水を飲ませてやりなさい。五百年後に彼の刑期が終わったら、自然に人が来て救ってくれるでしょう。」
