唐僧は部屋のドアを開けて、中庭には真っ黒に焦げた木がいたるところにあるのを見て、元気だった観音院がもうなくなってしまったことにとても驚きました。悟空は昨夜起こったことを一通り話しました。唐僧は心の中で袈裟を思いながら、悟空と一緒に探しに行きました。寺の僧たちは彼らを見て、亡霊が来たと思って恐れて跪いて許しを請いました。
その猫背の老僧は寺院が焼けて、袈裟もなくなって、怒っていました。唐僧が焼死せずに袈裟を取りに来たと聞いて、どうしたらいいかわかりませんでした。最後に思い切って、頭を壁にぶつけてしまいました。すぐにが流れ出て、その場で死んでしまいました。唐僧は知ってから、悟空を責めて言いました。「ああ！弟子よ、他人と張り合って何の意味があるのですか？今どうしましょう！」
悟空は金箍棒を持って、僧たちに袈裟の行方を追及しましたが、僧たちはみんな知らないと言いました。悟空は考えて考えて尋ねました。「この辺りに妖怪はいませんか？」僧たちは黒風山に黒風怪がいると言いました。悟空は顔をしかめて言いました。「師父の世話をよくしてくださいよ。不手際があったら、頭に気をつけてくださいよ！」と言って一棒で壁を壊しました。
悟空は一つの筋斗で黒風山に来ました。雲を降ろして林の中に歩きました。すると坂の前で人が笑って話しているのが聞こえました。悟空はを隠して岩の後ろから覗き見ました。地面には三人の妖魔が座っていました。先頭の黒顔の大男が言いました。「昨夜は縁があって仏を手にれました。特別に二人を招待して、仏盛会を開きましょう！」
悟空はすべて聞き取りました。一方で「盗りのやつめ！」と罵りながら、飛び出して「ほう」と一掌打ちました。黒顔の大男は黒風怪でした。風に変して逃げました。道士も逃げました。白の秀才だけは逃げ遅れて、悟空の一棒で殺されました。本来の姿に戻ると、大きな白花蛇でした。
悟空はあの風を追って一つの山峰に来ました。遠くに向かいの山崖に一つの府が見えました。門の前には一本の石碑が立っていて、上に「黒風山黒風」という大きな字が書かれていました。悟空はの前に来て、棒で門を叩きながら大声でびました。「悪い奴、俺の袈裟を返せ！」小妖怪は悟空の威勢のいい様子を見て、急いで中にって黒風怪に報告しました。
黒風怪はさっき山坂で逃げたのは武を持っていなかったからですが、今は自分の地盤ですから怖くありませんでした。彼は玄金甲を着て、黒鬘槍を持って、から出て悟空と戦い始めました。昼まで戦って、黒風怪は飯を食べたいと言いました。飯を食べたらまた戦おうと言いました。悟空は何も言わずに戦っていました。黒風怪は仕方なくまた一清風に変してに逃げ込みました。
悟空がの外でどんなに罵っても、黒風怪は出てきませんでした。悟空は困り果てて、とりあえず師父のところに戻ることにしました。院に戻って、適当に食べを食べました。そしてまた雲に乗って黒風山に来ました。一匹の小妖怪が招待状をれた木箱を持って急いで前に歩いているのを見て、一棒で殺しました。
悟空は木箱を開けて見ました。中にっていたのはなんと黒風怪が観音院の老和尚を招待する招待状でした。これでわかりました。老和尚はとっくに妖怪と付き合っていたんですね。悟空は目玉を回して、一つの妙案を思いつきました。すぐに老和尚の姿に変して、よろよろと口まで歩きました。小妖怪は知り合いだと見て、すぐに門を開けて迎えれました。
