悟空は棒で叉をけ止めて、聞きました。「どうして俺老孫のことを知ってるんだ？」と妖怪は自分の来歴を話しました。元々彼は天上の黄風大王でしたが、王母娘娘の蟠桃会で酔っ払って観音院に乱しました。老和尚がとてもしかったので、彼にちょっかいを出しました。
玉帝はこのことを知って、天条に従って彼を処刑しようとしました。太白金星が懇願して、命だけ助けてもらいましたが、二千回銅槌で打たれて、人間界に転生することになりました。しかし彼は急いで転生することにしたので、間違えて猪の胎にってしまいました。そうしてこのような姿になりました。この時彼は悟空としばらく戦った後、抵抗できなくなりました。足でに逃げ込みました。
悟空は口で罵りながら立ちましたが、妖怪は出てきませんでした。悟空は見て、怒って飛び跳ねました。金箍棒で口を壊しました。妖怪は口が壊れる音を聞いて、仕方なく飛び出して罵りました。「俺は黄風嶺でお見合いしてたんだよ。お前と何の関係もないじゃないか。お前は人をひどく苛めるな。俺のこの鋼叉はお前を許さないぞ！」
悟空は急いでから一本抜いて体に戻し、金箍棒を持って老妖と戦うことにした。老妖は悟空に勝てないと知って、悟空の顔に強く息を吹きかけた。悟空は目が無数の針で刺されるような痛みをじて目を開けられなくなり、すぐに敗走した。老妖は機会を見て兵士を引き上げた。この時天も晴れてきたが、悟空は八戒に目が痛くて涙が止まらないと言った。
師弟二人は天も暮れそうだと思って、どこかに休む場所を探すことにした。山の中から出て南山の坂の下に一軒の家があるのを見つけて、中にって泊まることを頼んだが、思いがけなく老人が数人の若い農夫と一緒に棒を持って飛び出してきた。
悟空は誤解されたと思って、急いで用件を説明した。老人は聞いてすぐに謝って、人に寝床と食事を用意させた。悟空の目は涙が止まらなかったので、老人は瑪瑙石でできた小さな壺を出して、仙人から伝えられたという三花九子膏という薬を出した。これはあらゆる風眼を治すと言った。老人は悟空の目にし塗って、目を開かないように言った。
悟空はそのまま寝てしまって、翌朝まで目覚めなかった。目を強く瞬いてみると、痛みはなくなっていた。もっと不思議なことに、師弟二人は草地の上に寝ていた。周りを見回すと、木に紙がってあった。取り下ろして見ると、昨夜の家や老人はみな護法伽藍が変化したものだと知った。二人は相談して、やはり八戒に馬を見てもらって、悟空が妖怪を捕まえに行くことにした。
悟空は黄風の前に来て、花足の蚊虫に変して、戸の隙間から飛び込んだ。老妖は大広間で小妖たちと武を整理して、再び戦闘する準備をしていた。悟空は後院に飛んで行って、師父が定風柱に縛られているのを見た。そこで唐僧の頭の上に飛んで行って、小声でめて、心配しないように言った。
悟空は再び大広間に飛び戻り、ちょうど一匹の小妖が報告に来たところに出くわした。「大王、木の中に座っているのは長い口と大きな耳をした僧だけで、むくじゃらの僧はいなくなりました。もしかしたら兵を連れてきたのかもしれません」と小妖が言った。老妖は「何を恐れることがある。灵吉菩薩以外の者なら誰でも恐れない」と言った。悟空は聞いて、心の中で喜んだ。
彼は黄風から飛び出し、元の姿に戻って林の中に来た。さっき聞いたことを全部八戒に話した。でも灵吉菩薩はどこにいるのだろうか。二人が相談していると、道のそばから一人の老人が歩いてきた。悟空は急いで礼をした。そして尋ねた。「老人さん、灵吉菩薩の住処をご存じですか？」
