猪八戒はまだ彼の意志を装っていたが、すぐに前の部屋を出て、そのを追いかけて後ろの部屋に行った。猪八戒は、すぐに天地を拝もうと焦った。しかし、そのは、猪八戒の頭にベールをかけ、3人の娘に彼の周りを歩かせ、「彼がどの娘を捕まえたら、その娘を彼に結婚させる」と言った。
猪八戒はベールをかけられて、周りで誰かが歩くのを聞いたが、手をばしても、柱に触れたり、壁に当たったりしただけで、家中を慌てて走った。しかし、どれも捕まえることができず、最後には息を切らして、もう走れなくなり、床に座った。
しかし、八戒は諦めずに、その婦人に、とりあえず三人の娘を全部自分に嫁がせてくれと提案します。婦人は同意しませんが、部屋から真珠で飾られた汗衫を持ってきて言います。「私の娘はそれぞれ一枚ずつ織りました。あなたがどの娘のものを着られるか、その娘をあなたに嫁がせます。」
八戒は聞いて心の中でとても喜びます。すぐに黒布の上着を脱いで、真珠で飾られた汗衫をに着けます。しかし、腰帯を締める前に、「ぽん」という音がして、地面に倒れ込みます。その汗衫はあっという間に数本の縄に変わってしまい、八戒をぎゅっと縛り上げます。八戒は力を振り絞っても、どうしても解けません。
一方、唐僧、悟空、沙僧は、八戒が連れ去られた後、その婦人からたくさんの味しいものを送られてきました。食べ終わった後、彼らは前庭で眠りました。目が覚めると、東の空が白んでいました。唐僧は急いで旅立ちたかったので、目を開けてみると、昨夜泊まった豪華な家がどこにも見えませんでした。彼ら三人は野原で寝ていたのです。
唐僧は驚いて悟空と沙僧を起こします。悟空は振り返ってみると、向かいの老松の木に紙切れがかかっており、風にそよそよと揺れていました。彼は近づいて紙切れを取り下ろし、師父に見せます。すると昨夜の四人の子は、黎山老母、観音、普賢、文殊の四菩薩が変化したものであり、彼らの取経の決意を試すために来たことが分かりました。
その時、林の中から八戒のび声が聞こえます。「師父、早く助けてください。私は二度としないです！」唐僧、悟空、沙僧は声の方向に探しに行きます。すると猪八戒がぎゅっと縛られて木に吊るされて大声で泣きんでいるのが見えます。悟空は近づいてからかいます。「新郎さんはなぜ新居にいないのですか？木に登ってブランコをしたり曲芸をしたりしていますか？」
沙僧は八戒が苦しんでいるのを見て気の毒に思い、彼を降ろしてやります。八戒は自分が悪かったことを知り、頭を下げて師父に許しを請い、教訓をけれて師父と取経に行くと言います。そこで唐僧は三人の弟子と一緒に空中に向かって菩薩に礼を言い、白馬に乗って西天へと楽しく歩き出します。
